2021/06/05 12:06

こんにちは。

だいぶ蒸し暑くなってきましたね。Plath Baseショップ運営の中村です。


突然ですが、お菓子って実は国、地方によって同じものでも呼び名が違ったりする事が多いのはご存じでしょうか。

今回ご紹介するお菓子もその一つ。

ブールドネージュ」(ブール・ド・ネージュ)、直訳すると「白い雪の玉」。

見た目そのまま、まさに雪の玉の様に真っ白で、ホロホロとほどけていく食感も納得感があります。

このお菓子、英語だと「スノーボール」。
スペイン語だと「ポルボロン」。
スノーボールは言わずもがな。ポルボロンは「ホロホロと崩れる粉」という意味だそう。
なんだか意味合い的にはどれも的を得てます。

発祥は1200年前のスペインはアンダルシア地方。修道院で作られたそうです。
大航海時代にはスペイン植民地に広がり、フィリピンやキューバなどでも食べられるようになったそうですが、
このお菓子、そんな長い距離を大航海をしてしまうくらい特徴があっておいしいお菓子なんです。

小さいころに食べた「タマゴボーロ」を彷彿とさせるホロホロ感、
でもお子様向けというには忍びないくらいおしゃれな見た目、
クルミやアーモンドからくるナッツの芳醇な風味は、大人が食べても幸せで唸ってしまいそうです。
ホロホロ感がタマゴボーロの100倍上品。
まわりにまぶされた粉糖のおかげで口に入れた瞬間に気持ちひんやり感じます。
(もちろん、お子様にもおいしくお召し上がりいただけます!)


ちなみに、Wikipediaを開くとポルボロンの関連項目に「ちんすこう」の文字が・・・。
まさかまさか、琉球にもたどり着きましたか?
真偽は確かじゃありませんが、材料は確かに共通点がある、というかほぼ一緒です。

では、ちんすこうをWikipediaで調べると、、、
「ポルトガルの焼き菓子であるボーロがシルクロードや海路を通じて伝わった云々」・・・。
え!?「ブールドネージュ」と「タマゴボーロ」が繋がってきましたよ!笑

ここまでくると、世界のお菓子はすべて何らかの形で繋がってたりするんじゃないか、とか思っちゃいますね。

長くなりましたが今回ご紹介したかったのは「ブールドネージュ」。
「ちんすこう」でも「タマゴボーロ」でもありません。
でもフランス人がセボーンな魔法をかけた「ちんすこう」、だったら猶のこと食べてみたい気がしてきますね。


nouveL'ecrinの「ブールドネージュ」。おすすめです。
初夏に真っ白にキラキラ光るスノーボールのようなお菓子、お一ついかがでしょうか?


ちなみに、お菓子の名前にちなんでお話すると、
日本の羊羹は鎌倉時代以降に中国より伝わったお菓子ですが、
中国では文字通り「羊肉の羹(あつもの)」、つまり「お吸い物」です。
お菓子ですらなかったという驚き。
どんな伝言ゲームだったんでしょうね笑